俳句「稲穂会」
◆俳句「稲穂会」令和7年6月25日開催
○早乙女や結(ゆい)の一員しかと立つ
*田舎 正風 (星田 正)
○雨脚のどこか明るき花海桐(はなとべら)
*鵜の岬 房子(轟 房子)
○炊き立ての湯気も一味茸飯
*目でも味わう つよし( 市川 毅 )
○山風に揉まれて太る青胡桃
*男鹿川 ひろはる(池田宏治)
○広重の夕立斜め高圧線
*高圧線は夕立 驎太(川崎大八)
○紫陽花や鉄路の脇に咲き誇る
*ゆっくり走ろう 利雄(塚川利雄)
○夏の宵アリアの残響石畳
*カルメン ひでし(中島秀至)
○木陰にて行方思案の薄暑かな
*ひとり 貢(鈴木康之)
○日付変更線を目指すクルーズ南風(みなみ)吹く
*デッキの二人 秋雲(川島隆慶)
