俳句稲穂会10月句会開催

令和7年10月15日 俳句稲穂会開催

○「ハルウララ」未勝利馬場に残る菊
  *未勝利のホマレ 正風(星田 正)

○盛り場を抜けて急ぐや夜学生
  *ひたすら真面目に 房子(轟 房子)

○安売りのふぞろいの梨味は満点
  *見た目より実 つよし( 市川 毅 )

○静かなる雨に残菊立ちゐたる
  *郊外 ひろはる(池田宏治)

○猪出づと聞けば鎌倉武士思ふ
  *まっすぐ  驎太(川崎大八)

○ローカル線落葉も乗ったドアのそば
  *秋一人旅 利雄(塚川利雄)

○夕べには猪静かに帰る森
  *家族のもとへ 秀至(中島秀至)

○猫尾草風に撫でられお辞儀せり  
  *道端  貢(鈴木康之)

○遅れ来しことを詫びけり秋の風
  *やっと来た 秋雲(川島隆慶)